『古事記』を読む

文學と逃げず左右思想を持ち込まずスピに走らず学問的蓄積を飛び越えず内在する論理を信じ通説の否定をためらわず

しばらくnoteの方に出張します。

もう少しわかりやすく書きたくなってしまったので、

『古事記』の思想|神辺菊之助|note

の方で書きます。

 

はてなの方は、研究ノート的に続けるかもしれませんが、いまのところはてなの方の更新は滞る予定です。ご不便おかけします。

番外1 スサノオはなぜ母を思って泣いたのか

古事記』では、スサノオは父のイザナギから生まれます。それなのにスサノオは、母のいる根の堅州(ねのかたす)国に行きたいといって父を激怒させます。これまで、このエピソードは、『古事記』の瑕疵を示すものだとされてきました。母がいないのに母の国に行きたいと泣くのは矛盾ではないかというのがその理由です。

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第16回 高天原を理解する2つの鍵(下)(天地初発から天之御中主神まで⑯)

[今回の内容]高天原は、天之御中主神とセットで語られることで『古事記』のコスモロジーを豊かに定義づけています。そして、高天原をさらに理解するために、2つの鍵が存在します。1つは、『日本書紀』本文には採用されていないこと。もう1つは、イザナキ・イザナミの誕生までの舞台であることです。(全2回の2)

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第15回 高天原を理解する2つの鍵(上)(天地初発から天之御中主神まで⑮)

[今回の内容]高天原は、天之御中主神とセットで語られることで『古事記』のコスモロジーを豊かに定義づけています。そして、高天原をさらに理解するために、2つの鍵が存在します。まず、1つめは、それが『日本書紀』本文には採用されていないことです。(全2回の1)

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第14回 高天原がひらく『古事記』のコスモロジー(天地初発から天之御中主神まで⑭)

[今回の内容]『古事記』は、『日本書紀』本文にはない「高天原」によって、その世界を展開させていきます。『古事記』オリジナルのコスモロジーは、「高天原」によって展開されていきます。

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第13回 天之御中主神に関する3つの誤解(下)(天地初発から天之御中主神まで⑬)

[今回の内容]天之御中主神(あめのみなかぬしの神)には、根強い3つの誤解があります。天の中心という特定の場所にいる神であるという誤解と、中心という抽象概念を神としたものであるという誤解と、宇宙の創造神であり主宰神であるという誤解です。(全2回の2)

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第12回 天之御中主神に関する3つの誤解(上)(天地初発から天之御中主神まで⑫)

[今回の内容]天之御中主神(あめのみなかぬしの神)には、根強い3つの誤解があります。1つめは、天の中心という特定の場所にいる神であるという誤解。2つめは、中心という抽象概念を神としたものであるという誤解です。(全2回の1)

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