『古事記』を読む

文學と逃げず左右思想を持ち込まずスピに走らず学問的蓄積を飛び越えず内在する論理を信じ通説の否定をためらわず

天之御中主神

第16回 高天原を理解する2つの鍵(下)(天地初発から天之御中主神まで⑯)

[今回の内容]高天原は、天之御中主神とセットで語られることで『古事記』のコスモロジーを豊かに定義づけています。そして、高天原をさらに理解するために、2つの鍵が存在します。1つは、『日本書紀』本文には採用されていないこと。もう1つは、イザナ…

第15回 高天原を理解する2つの鍵(上)(天地初発から天之御中主神まで⑮)

[今回の内容]高天原は、天之御中主神とセットで語られることで『古事記』のコスモロジーを豊かに定義づけています。そして、高天原をさらに理解するために、2つの鍵が存在します。まず、1つめは、それが『日本書紀』本文には採用されていないことです。…

第14回 高天原がひらく『古事記』のコスモロジー(天地初発から天之御中主神まで⑭)

[今回の内容]『古事記』は、『日本書紀』本文にはない「高天原」によって、その世界を展開させていきます。『古事記』オリジナルのコスモロジーは、「高天原」によって展開されていきます。

第13回 天之御中主神に関する3つの誤解(下)(天地初発から天之御中主神まで⑬)

[今回の内容]天之御中主神(あめのみなかぬしの神)には、根強い3つの誤解があります。天の中心という特定の場所にいる神であるという誤解と、中心という抽象概念を神としたものであるという誤解と、宇宙の創造神であり主宰神であるという誤解です。(全…

第12回 天之御中主神に関する3つの誤解(上)(天地初発から天之御中主神まで⑫)

[今回の内容]天之御中主神(あめのみなかぬしの神)には、根強い3つの誤解があります。1つめは、天の中心という特定の場所にいる神であるという誤解。2つめは、中心という抽象概念を神としたものであるという誤解です。(全2回の1)

第11回 予祝する天之御中主神(天地初発から天之御中主神まで⑪)

[今回の内容]『古事記』にはヒトの誕生が書かれていないと言われることがありますが、天之御中主神の神名は、ヒトの誕生を約束するものです。つまり予祝になっています。『古事記』の一番最初の神は、誕生した時からヒトとともにあるのです。